水辺に降り立った、青い宝石。
翡翠(カワセミ)を描いた取皿です。
銘々皿として使い勝手のよい大きさ。
小さめのサイズの取り皿に、絵柄をまとまりよく
上品な印象に仕上げました。
葦の葉がさやぐ川べりに、凛としたたたずまいの翡翠(カワセミ)が一羽。カワセミは、その青く美しい姿から「水辺の宝石」と称され、花鳥画などに好んで描かれてきました。カワセミは「川蝉」とも書きますが、「翡翠」の字は、古来中国での呼び方だといいます。この宝石のように鮮やかなブルーグリーンの鳥の名は、勾玉(まがたま)や玉(ぎょく)として知られる翡翠=ヒスイの由来になったのだそうです。
るり色、緑、ブルーグリーンと、様々な青と緑を持つ九谷の色彩を使って、清冽な姿を描きました。澄んだ白い素地、爽やかな色彩と相性の良いこの文様は、泰山堂でずっと長く作りつづけているデザイン。食卓に初夏の水辺のような、清々しい風を感じさせてくれる器です。

